
単純に自分だったら
どうだろうと考えたとき、
「病院で最期は迎えたくない」
と思いました
どうだろうと考えたとき、
「病院で最期は迎えたくない」
と思いました
私が訪問診療に興味をもったのは、研修医のときに救急当直をしているときです。
例えば、夜遅くに寝たきりのご高齢の方が発熱、体の中の酸素が低い状態で救急搬送されることは良くあります。医師は肺炎を思い浮かべ、疾患の当たりはつけますが、取りこぼしがないように様々な検査を行います。痰培養、血液培養、尿培養、画像検査、動脈血液ガスetc…。騒がしく、お世辞にもあまり寝心地の良くないベッドで数時間待たせてしまうこともあります。
その後、例えば誤嚥性の肺炎と診断されたとして、抗生剤の点滴を行い、治療が奏功しない場合はそのまま病院でお亡くなりになったり、改善し退院できても入院している間に筋力が落ちてさらに動けなくなってしまったりということも多く、1~2週間で改善したとしても、退院調整含め2~4週間かかることがあります。また退院後、再度繰り返し、数週間後に搬送されてくることも多々あります。

この状況を見て経験し、これは患者さんも大変ですし、医療者、国も大変でいい状況ではないと研修医ながら思いました。
また単純に、自分だったらどうだろうと考えたときに病院で死にたくないと思い、家で治療が行える訪問診療に興味をもちました。
同じように、家になるべくいたい、快適に過ごしたい、家に最後までいたいと思う皆様のお役に立つことができれば幸いです。

院長
渡辺 遇
Gu Watanabe
略歴
- 名古屋市千種区に生まれる
- 愛知中学、高校を卒業
- 琉球大学医学部を卒業
- 沖縄県の浦添総合病院にて初期臨床研修に励む
- 研修後、名古屋第一赤十字病院にて勤務
- 岐阜県にある総合在宅医療クリニックで訪問診療について学ぶ
- 2021年1月「クリニックヘルスケアテルミナ」訪問診療部門立ち上げ
所属学会
- 日本内科学会
- 日本訪問診療連合学会
- 日本緩和医療学会
資格・研修
- 日本救急医学会認定ICLSコース
- 日本救急医学会認定JPTECコース
- エンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座
- 沖縄県緩和ケア研修会